同友会ニュース−活動報告

【15.07.03】食・農部会例会 エネルギー学習会

おらだもエネルギーしてみっか!~食とエネルギーは一次産業から~

   6月11日、食・農部会主催のエネルギー学習会が山形テルサで開催されました。
 継続したテーマ、「おらだもエネルギーしてみっか!~食とエネルギーは一次産業から~」の第3弾。今回は実際の取り組みから、農業の本質をさらに掘り下げることをポイントに、「シリーズ『やってみたら こうなった』編」をサブテーマに、パネルディスカッション形式で行われました。
 コーディネーターに㈱ソーラーワールド武内社長、パネラーとして㈱平良農園佐藤社長、㈱山形ピッグファーム阿部社長を迎え、「なぜ農業が自然エネルギー事業なのか?」を深めました。また、後半は参加者全員を交えたフリートークの場となり、会場全体が一つとなり、農業と農業者の存続の大切さを改めて感じました。

<パネルディスカッション>

  武内氏:エネルギー事業を始めたきっかけは?
佐藤氏:10年前の36歳で新規就農しました。最初はグローバルな農家を目指し、切磋琢磨し米の品評会で日本一になったこともありました。ですが儲からないのが現実です。コメの売り上げは経費でなくなり、その他様々な農作物も作りましたが、シルバー人材を雇用しながら作った大根は、人件費がまかなえず農業の難しさに頭を抱えていました。そんな時に「第2の米」との触れ込みの、農家の風力発電の話を聞き、興味を持ったのがきっかけです。現在自然エネルギーの取り組みは、ソーラー発電とストーブ用の薪販売、ペレットストーブの販売をしています。

阿部氏:エネルギー事業だけで生活できるのでは?
佐藤氏:農業に対して悲観的感情はありません。自然の営みの中で生活していければとても楽しいと感じます。しかし楽しい農業をやるには、農産物だけでは時期的や経費的な問題があります。結果的には、農業と農村を活かしながら生きていきたいのが私の思いです。農山村の過疎が問題になっていますが、エネルギーで利益を上げて自分だけが生活できても、農山村が消滅しては意味がありません。

武内氏:エネルギーで得た収入を農業に循環できるのか?
佐藤氏:私の考える副収入は、複収入です。太陽光で100kw、年間400万円の収入が目標です。複収入で400万円あれば生活が安定し、農業が楽しくできるだろうなと感じます。ですが私の根本は農家をしたいのではなく、農村で生きていきたい、儲かる農村にしたいというものです。そう考えたときに、そこにある資源を有効に活用するエネルギー事業は外せないと思います。しかしエネルギー基地を作ればいいというわけではなく、あくまで田んぼに適したところは田んぼ、畑は畑、エネルギーはエネルギーと、適地適作が良いと思います。何年か後に子供たちが農業を継ぎたいと言ってくれたら、自分がやってきたことは間違いなかったと思いますし、そういわれる日を夢見ています。

「お父さん、なぜ何もしてこなかったの?」と言われたくない。

阿部氏:減反して遊ばせている農地が沢山ありますよね?
佐藤氏:補助金もある意味害になっていると思います。実際、補助金ありきの決断をしている方々がおります。補助金の代わりに、自然エネルギーを農家の権利にすれば、多くの農家が取り組むだろうと思います。農業補助金は年間約4兆円ありますが、農家は楽になっていません。

阿部氏:経営資源としての農地はたくさんあるんでしょうけど、活かせるかどうかですね。
佐藤氏:昭和の農業者は600万人おり、優良農業地だったんです。今は200万人に減りました。人が少なくなってきたから、まわせないという現実もあります。それが一番の問題だと言えます。

武内氏:佐藤さんのビジョンは何ですか?
佐藤氏:ヨーロッパで自然エネルギー事業をしているリンゴ農家と出会いました。その方が「20年後、子供に『お父さん原発が危ないのを知っていて、化石燃料がなくなるのを知っていて、なぜ何もしてこなかったの?』と言われたくないからやっている」との言葉に感銘しました。
農業振興は農村振興、農村振興は地域振興です。自然エネルギーも地域振興であると思います。地域を良くするためには、収入が上げられて生活ができて、さらに住みやすい環境を作っていく必要があると思います。
 

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