同友会ニュース−企業訪問

【20.12.22】「地域との交流と連携を力に 未来を切り拓く」ジョウセン(株) 代表取締役 小林亮太氏(山形支部)

 \; 山形市で「marki garn」「魚きがるに酒場」「魚きがるに炉端」「きがるに大衆酒場」の4つの飲食店を展開するジョウセン(株)では、コロナ禍の中、ネットワークを活用した新商品の開発を行っています。今回は小林社長より同社の取り組みについてお伺いしました。

同社は、駅前から山形を活気づけたいと2015年に創業。2019年に同友会に入会した小林社長は、その年の「経営指針をつくる会」を受講。経営指針作成の際には、更なる多店舗展開を視野に計画を立てますが、「多店舗展開が御社にとって求められていることなのか?」と投げかけられた質問に立ち止まり、お客様のニーズに真摯に向き合いながら、山形ならではの美味しさを届けることを大切にしてきました。
自社の事業領域を「食と酒」と定め、食と酒を通じて、「Go Further―常に先を見据える会社であり続けること。社員の将来を見据え、企業の将来を見据える、又山形の将来を見据える会社でありたい。」を経営理念に込めました。

創業以来順調に事業展開をしてきた同社でしたが、新型コロナウイルスの影響を受け、3月以降徐々に客足は鈍り、県内で感染者を確認した4月初旬、客足はぱたっと止まってしまったといいます。この状況を何とか切り抜けたいとランチタイムのテイクアウトを開始しますが、来客数に波があり、食品ロスも生じたことから、このままでは疲弊してしまうと中止を決断します。綿密な資金シミュレーションを行った結果、休んだ方が影響が少ないと判断、完全休業する方向に舵を切りました。

 \; 休業中、小林社長はコロナウイルスの影響は長く続くかもしれない、自社の事業領域である「食と酒」でなにかできないかと考えます。経営指針作成の際、自社の10年後のビジョンとして描いた自社農場での野菜の栽培。畑なら密も避けられ、社員の安全も確保しながら「食」に繋げていけると、社員一丸となって取り組みます。収穫した野菜は店舗で提供しています。
また、今年の10月には「きがるに大衆酒場」を「シウマイ酒場」にリニューアル。看板商品であるシウマイを家庭でも食べてほしいと、食肉加工ができる同友会会員の(株)ミートの元気商事 中村社長と提携し、「山型鶏シウマイ」の製造販売を開始しました。

そしてもう一つの事業領域である「酒」についても、自社が得意とする魚料理で活かしていけないか考えます。酒にそれぞれ個性があるように、酒粕の味もそれぞれ特徴があることに思い至り、魚の粕漬の商品開発を始めました。「酒」の特性を生かした酒粕商品を通じてご縁を繋ぐ架け橋となりたいと誕生したのが粕漬ブランド『山ノ縁(やまのえにし)』です。酒粕はこれまで日本酒を仕入れていた酒蔵の協力を仰ぎ、どの酒の粕を使用した粕漬なのかすぐ分かるようになっており、味比べやお酒とのマリアージュも楽しめます。  \;

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 \; Withコロナ時代も見据え、店舗だけでは1日の来客数に限りがありますが、ネットであれば1日100件も夢ではないとECサイトも新たに構築しました。

小林社長は、「コロナがなかったらこれらの商品は生まれていない。コロナがあったからこそ、新しいものにチャレンジできる。経営指針で店舗を増やすことも考えたが、立ち止まったことで今がある。自社の強みを分析し、色々考えたことが今生きている。社員の給料も上げたいと考えると、同じ人数で如何に売上を増やしていくか、生産性が問われる。コロナ禍においてもこれまで築いたネットワークを生かし、地域との交流、連携で乗り切っていきたい」と明るく語ってくれました。

[山の縁オフィシャルサイト]www.yamanoenishi.jp  \;

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