お知らせ
2022.10.31
置賜支部10月例会「社員と共に歩み次のステップへ ~採用で未来づくりに挑戦中~」
10月27日、伝国の杜にて置賜支部10月例会が開かれ、会場とオンラインで16名が参加しました。
報告者は仏壇・仏具・神具・墓石・和雑貨の販売、仏壇の修復をしている(有)長門屋 代表取締役 笹林 陽子氏(山形支部)。明治44年創業の仏壇店を実家に持ち、主婦をしていましたが、様々な事情が重なり、突然主婦から経営者となります。手探りで経営を行う不安な日々を送る中、同友会と出会いました。
▼報告中のようす
経営指針をつくる会について笹林氏は「思いがけないことが次々起こる中、誰かのせいだと言い訳しても何も始まらない。自分が全部引き受けて、描く思いを周りに伝え、それが本当に社会に必要なことならば、必ず力を貸してくれる方が現れて、前に進むことが出来る。その一心で指針を作成した」と語ります。
指針作成から9年間、理念の浸透のみならず、店の奥にある蔵やお寺を生かす新たな取り組みや会社全体を見渡すための数値管理、働く環境づくりに取り組みました。初めは「問題のない会社をつくりたい」と思っていましたが、次第に「自分が成長すれば、そのレベルに応じた次の問題が出てくる。問題は可能性だ」という考えに変わっていきました。
今、笹林氏が取り組んでいる問題が「採用活動」です。はじめに山形大学の低学年インターンシップを受け入れたことで、社内に若者を受け入れる土壌が出来ました。その後、東北芸術工科大学の仏具業界を志す学生のインターンシップを受け入れたことで「自社の理念に共感し、会社の未来をつくってくれる若者を採用したい」という思いが強くなっていきました。今年からは共同求人委員会に参加し、現在1名「是非働きたい」と面接に来てくれている状態という、まさに「挑戦中」のところをご報告いただきました。
グループ討論では「採用は出来ていますか?」をテーマに採用の重要性や、採用に必要な理念の浸透や労働環境について話し合いました。
▼グループ討論のようす
最後に庄司座長より「笹林氏は家業を継いでから、同友会で学びながら社員を巻き込んで目の前の問題へ一つ一つ丁寧に取り組んできた。まさに労使見解の姿勢だと感じる。これから先、どう採用してどんな未来をつくるかを描かなければ若者は来ない。経営者の生き方、姿勢を外に出して採用活動していきましょう」とまとめがあり、採用や採用活動をするために必要なことについて考える例会となりました。