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同友会からのお知らせ

お知らせ

山大生が事務局の仕事「企業訪問」を体験しました(2024年度山形大学低学年インターンシップ)

9月に行われた山形大学と山形同友会が連携して実施する「低学年インターンシップ」では、山形同友会事務局にも工学部1年生の西田さんが参加。事務局の仕事を体験しました。

毎年のインターンシップで必ず体験してもらっているのが、会員企業さんへの訪問です。今回のインターンシップでは山形支部の㈱エスパックさん(会員:代表取締役 佐藤健太郎氏)を訪問。レポートを掲載いたしますので是非お読みください!

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レポート:山形大学工学部 高分子・有機材料工学科 一年 西田煌真さん

一般にダンボールは出来るだけ安価に生産することが求められ、新たな価値の提案をすることが困難とされています。㈱エスパック様では農家の方向けに、果物のイラストがプリントされ、出荷用にそのまま使えるダンボール「CREATE SERIES」を販売しています。これが「パッケージのデザインにはこだわりたいが、デザインを別で発注することは難しい」という気持ちに応えました。その結果、一般に遠くになるほど配送料がかかるにもかかわらず、県内だけでなく全国から注文が来るようになったそうです。

また、ダンボールを活用した新たな製品の開発も行っています。その一例がダンボールベッドです。ダンボールを用いてベッドをつくる企業はほかにもあるそうですが、すぐに使えるというコンセプトを重視し、実用性の高い商品を作っています。この「どんなふうに使えるのか」というコンセプトが重視されていることによって、施設などの災害用の注文はもちろん、個人の方々からも注文を受けるようです。

今回、段ボール箱の設計・デザインを行うクリエイトチームの方々とお話しさせていただきました。少人数のチームで行うため、自分たちで企画から広報まで行っていると話していました。この多岐にわたる業務が、コンセプト重視の使いやすく、他にない商品をつくることにつながっていると感じました。また、社員の福利厚生にも取り組まれ、徹底した有給取得、残業の削減を行っている他、スポーツジムと提携して社員の健康を促進したりもされているそうです。

 

工場を見学して、従業員の方が手作業で品質を確認しているのを見て、ちょっとしたことの積み重ねで価格や品質が決まっていくのだと実感しました。また、それ以外の数値化できないこだわりが他にないような製品を生み出していくことになるのだと思いました。

今回、社長の佐藤健太郎さんのお話を伺って、社員の方々に対する経営者としての強い責任と覚悟を感じ、このような企業が地域を支えているのだと実感しました。また、佐藤さんは相手と対等に話すには教養が必要不可欠だと仰っていたので、大学生のうちにできるだけ多くのことを勉強する必要があると感じました。

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会員企業の経営者や社員の皆様からお話を伺ったこと、事務局の目線から企業の姿を見たことで、中小企業家の精神、山形の企業の魅力、学生として今後すべきことなど、多くのことを学んでいただきました。

自身の将来を考える機会にしていただいたことはもちろんのこと、事務局としても自分たちの仕事や「なぜ自分たちは事務局で働いているのか?」を今一度考えなおしたり、自分たちの「インターン生の先輩として教える力」を育む貴重な機会になりました。

 

山形同友会の共同求人活動は、企業説明会からの採用にとどまらず、インターンシップ、学生向けセミナー、産学連携の取り組みなどで、採用から育成まで共同の力で取り組み、地域に人を残し育てる活動です。ご興味のある方は学生、企業、教職員の方々など立場に関わらず是非お問い合わせください。

山形県中小企業家同友会 事務局

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