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同友会からのお知らせ

お知らせ

第28期経営指針をつくる会第1講 開講

6月10日~11日、ホテルシンフォニーにおいて第28期経営指針をつくる会(経営指針委員会主催)が開講しました。36名の修了生が見守る中、今期の受講生8名が、自社の進むべき道を明らかにする経営指針書づくりの第一歩を踏み出しました。労使見解を読み解きながら、全社一丸体制を目指す経営指針書づくりをしていきます。

 

開会に先立ち、小川経営指針委員長(㈱カーサービス山形 代表取締役社長)があいさつに立ち、「同友会の中で経営指針をつくる会は一丁目一番地と言われています。半年間学んでいただき、つくって終わりではなく、実践し続けることがとても大切です。人間一人に与えられた時間は24時間しかありません。そのすべてを仕事に充てることも可能かもしれませんが、社員3人で割れば8時間、10人では2.4時間でできる可能性があります。社員と同じ想いを持って、同じ方向性で会社を運営していくことがとても大事です。この場に来れたのは、送り出してくれた社員、家族がいるからです。一生懸命自分と向き合い、会社と向き合い、よい経営指針書をつくってください」と述べました。

 

第1講では、山形大学大学院理工学研究科 教授 小野浩幸氏が「同友会らしい経営指針の確立~現状認識を深め、経営理念作成を目指して~」と題した講義を行いました。まず初めに、今年3月に開催され、日本中を湧き立たせた『2023 WORLD BASEBALL CLASSICS』の日本チームを例に、困難な目標を達成するために必要なマネジメントについて考えあいました。小野氏は、経営理念は、大きな困難に直面した際に選択すべき道を示す、存在意義を支える価値観であると説明した上で、経営指針明文化は①社員との信頼関係構築のため、②経営指針の全社的実践のため、③社員をパートナーとして共に育つために行うと同時に、環境や状況で惑わされることのないよう目指すべき姿を示すためにあると説明しました。また、自己管理による目標管理ができる「学習できる組織」こそが強い組織であると述べ、経営者がすべき仕事として、①目標設定、②仕事と責任を与える組織づくり、③動機づけとコミュニケーション、④評価測定とフィードバック、⑤目標を達成し、成長する環境を整えることの5つを示しました。小野氏は最後に、学ぶことができない、はじめから身につけていなければならない経営者の資質に「真摯であること」を挙げ、共感でき、信頼でき、真摯に向き合う姿勢を貫く経営者が組織をよくしていけると締めくくりました。

 

第2講は、「労使見解について学ぶ」と題し、㈱菓子工房COCOイズミヤ 代表取締役 庄司薫氏が、『労使見解』から何を学び、何を大切にし、どのように実践してきたのかを語りました。

その後、4つのグループに分かれて、「会社の現状はどうなっていますか?」、「何のために経営していますか?」をテーマにグループ討論を行いました。自社の強みや弱み、自社の経営課題、社員とのかかわりについて考えあい、受講生は「何のために経営し、どんな会社にしたいのか」について深く想いを巡らせ、経営指針づくりに入りました。翌日にはできたばかりの経営理念を発表し、検討を行いました。

 

最後に、後藤代表理事が「お客様、社会、社員のため色々と苦労されているかと思いますが、自分も幸せにならなければなりません。この期間は苦悩の連続だと思いますが、作成して、反省してを繰り返し、乗り越えるとその先には明るい10年ビジョンの実現が待っています。悩み苦しんだ分だけ幸せが感じられます。踏ん張って経営指針を作成してほしい。経営指針をつくる会をとおして、なくてはならない企業が増えていき、山形が元気になってほしい」とエールを送りました。

 

これから受講生は、自社の存在意義を問い直し、自分と自社に真摯に向き合いながら、自社の進むべき道を明らかにする経営指針書づくりに半年間かけて取り組んでいきます。

 

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