お知らせ
2022.07.06
置賜支部6月例会「デザインの力で情報価値を創造し新たな分野へ」
6月24日、伝国の杜にて置賜支部6月例会が開かれ、会場とzoomで19名が参加しました。
報告に立ったのは㈱サンノー企画印刷 代表取締役 小関幸一氏。デジタル化への移行で紙媒体が減少し、市場が縮小している印刷業界にあって、小関氏は2016年に社長に就任。「これからはデザインの時代だ」という確信を持ち、印刷業だけではなく、デザインに力を入れていくことを決めます。
「デザインによる価値創造」を「感情に働きかけ、人を動かすモノ・サービスの創出」と定義し、「MonMonMon」プロジェクトをスタート。
置賜の文化がモチーフのテキスタイルデザインを使った「MonMonMon」は、物(もん)と者(もん)が重なって出来た紋(もん)様、という意味が込められています。このプロジェクトは地域の外にいる人たちへのアピールであると同時に、デザイナーに置賜のことを知ってもらうための取り組みでもありました。作ったデザインは紙モノ雑貨や地産のものとのコラボに使われ、置賜を発見してもらうための一助になっています。2018年には、そうしたオリジナルデザインの商品やデザイナーの選んだ雑貨を売るショップをオープン。ショップでのワークショップ、置賜地域に住む中高生向けのデザインコンテストなど、地域活性化に貢献する活動がどんどん広がっています。
更に新たな挑戦として、2022年にギフトグッズの専門店をオープン。当初はラッピングペーパーをはじめとしたグッズを売るだけでしたが、お客様からの要望もあり、ペーパーを使って実際に贈り物を包むところまでデザインしていこうと現在挑戦をしています。
グループ討論は「新たに取り組める分野はありますか?」をテーマに行われました。仕事の定義をすることで軸がぶれず新しい分野に取り組める、という意見や社員と想いを共にしていくことが大事だ、という意見が出されました。
最後に、長澤座長がまとめとして「小関社長はデザインの時代が来るという確信を持ち、印刷業をしていたところからデザイナー育成と地域のものをデザインに取り入れるという二つの意図を持って「MonMonMon」を立ち上げた。定時総会で講演いただいた久賀社長や置賜支部総会で報告いただいた後藤社長も、隣接異業種に挑戦している。最早挑戦は避けられない。他社と協力することも含めて、隣接異業種について深く考えていきたい」と語り、今の時代に取り組むべきことは何なのかを考えさせられる例会となりました。