お知らせ
2023.10.05
芸工大生が事務局の仕事「企業訪問」を体験しました(東北芸術工科大学インターンシップ)
8月~9月、山形同友会会員企業10社が東北芸術工科大学のインターンシップを受け入れました。山形同友会事務局にも2名の学生さんが参加。事務局の仕事を体験しました。
毎年のインターンシップで必ず体験してもらっているのが、会員企業さんへの訪問です。今回のインターンシップでは山形支部の㈲長門屋さん(会員:代表取締役 笹林陽子氏)と㈱セルヴァンさん(会員: 代表取締役 東海林武氏、執行役員
北村康平氏)を訪問。2名のレポートを掲載いたしますので是非お読みください!
□㈲長門屋
東北芸術工科大学3年 東海林夏生
・特徴
「お城の店」で覚えている方もいる長門屋さんは、主に仏壇・仏具の販売や修理を行われています。もとは漆器店だったそうですが、信心深かった初代が仏壇・仏具の販売も始めたのだそうです。山形佛壇のように伝統的で大きなものから、時代に沿ったコンパクトなものまでたくさんの種類を販売されています。最近では木材もウォルナットなど多様な木材を使ったり、塗りをせず無垢材のままで使用したりすることもあるそうです。また「代々大切にしてきた仏壇だけれど大きすぎて新居には持っていけない」という方のための仏壇のリメイクや、お子さんに「家族が大切にしてきたお数珠を持たせたい」という方のためのお数珠のリメイクも行っています。仏事相談もなさっているので、仏事で困ったことがあれば尋ねると丁寧に教えてくださいます。
・感想
今回長門屋さんに訪問して、経営理念でもある「命の繫がり」「伝統を受け継いでいく」ということを大変大事にしていらっしゃる会社さんであると感じました。山形佛壇のように伝統技術や様式をそのまま残すのもそうですが、時代に沿って形を変えても大切なものは変わらないということを感じられます。見た目が変わっても、その中にいるご先祖様やこれまで、これからの命の繫がりに思いを馳せる行為には変わりありません。仏壇に手を合わせるたびに今日も一日見守っていてください、と思うように、見えない繫がりを感じることも大事です。慈恩寺から譲り受けたという仏様を大事になさっている姿勢からも、命の、そして伝統の継承の重要性を知ることができたと思います。
□㈱セルヴァン
東北芸術工科大学3年 小林帆乃夏
・特徴
今回訪問させていただいた中で特徴的だと感じたことは、運営のなかでセルヴァンさんを利用する顧客の方だけでなく、セルヴァンさんで働いている社員の方や山形の健康などにも焦点を当てて、どのような運営を行うのか深く考えられているという部分です。
その中でもただフィットネスジムを運営するだけでなく、健康経営優良法人の認定を受け、ソフトウェアを活用したヘルスケアを導入して顧客の方や社員の方に健康改善の方法を提供していたり、「健幸の創出と、無限の可能性」という経営理念の元、スポーツや健康を通した幸せについて考え、HADOというARを利用した新しいスポーツを取り入れていたりするなど革新的なスポーツ体験を提供しようとしている部分が特徴的だと感じました。
・感想
東海林さんのお話のなかで、「スポーツは手段である」という言葉が印象的でした。スポーツを一人だけで楽しむ人よりも、スポーツを通して誰かと交流することを楽しむ人の方が多いのではないか。そのため、スポーツは人々の交流を生み出すための手段であり、スポーツが苦手だと感じている人にも運動することが好きになってもらえるようなきっかけを生み出したいといったことを東海林さんが仰っていました。実際にHADOなど、ジム初心者の方にむけたサービスも考えられていて目的に向けた実践的な活動に取り組まれているのだと実感しました。
また、10年後の目標を設定して、その目標に向けた取り組みを行っていらっしゃいました。目標の一つであるオリンピック選手の輩出などでは、実際にパラリンピック選手の輩出や有力選手の育成などがすでに実現され、目標で終わらずに有言実行されているということを知りました。そういったことから、自分もただ行動すればいいと考えるのではなく、行動するためになにが必要なのかを考え、目標を立てることが重要なのだと気づかされました。
山形同友会の共同求人活動は、企業説明会からの採用にとどまらず、インターンシップ、学生向けセミナー、産学連携の取り組みなどで、採用から育成まで共同の力で取り組み、地域に人を残し育てる活動です。ご興味のある方は学生、企業、教職員の方々など立場に関わらず是非お問い合わせください。
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